■第105回全国高校野球選手権記念大会・第10日目 3回戦 専大松戸 6ー10 土浦日大(16日・甲子園球場)
土浦日大(茨城)が0対6から6点差をひっくり返し10対6で専大松戸(千葉)を破り、春夏通じて出場7度目で初のベスト8進出を決めた。
土浦日大は3番・後藤陽人(3年)が3安打2打点、4番・香取蒼太(3年)も3安打2打点、6番・鈴木大和(3年)は2安打2打点と主軸がしっかり打点を挙げた。
土浦日大の小菅勲監督(56)は1984年に2020年に亡くなった木内幸男監督のもと取手二高(茨城)で清原和博・桑田真澄を擁したPL学園(大阪)を破り全国制覇を果たしたメンバー。一方、専大松戸の持丸修一監督(74)は2003年に常総学院(茨城)を率いていた木内監督の後を継いで監督に就任した経験がある。ともに甲子園監督勝利数歴代7位の木内さんに教えを受け継いだ者同士の対戦となった。
今春のセンバツでベスト8へ進出した専大松戸は1回、キャプテンの1番・大森准弥(3年)がレフト前ヒットで出塁すると2番・清水友惺(2年)の打席でヒットエンドラン。1回から持丸監督が機動力を生かした。1死二、三塁から4番・太田遥斗(3年)がライト前へタイムリー、さらに5番・広川陽大(3年)がスクイズ、7番・上迫田優介(3年)もタイムリーを放ち、大技小技で1回に3得点を奪った。
6対0とリードされた土浦日大は3回、3連打で無死満塁のチャンスを作ると4番・香取蒼太(3年)がレフト前へタイムリー、さらに5番・松田陽斗(3年)がサードへ痛烈な当たり、これをサードが弾く間の2得点で3対6。
そして無死二、三塁から6番・鈴木はセカンドへのタイムリー内野安打で1点返すと、2塁走者の松田が専大松戸の内野手が投手にボールを返す瞬間を逃さず一気にホームイン。隙を逃さない好走塁で5対6と1点差に詰め寄った。
勢いの止まらない土浦日大は4回、2死一、二塁で4番・香取がレフト前へタイムリー、6対6と同点に追いついた。さらに5回には、先頭打者がヒットで出塁も小菅監督は送りバントをしないで強硬策、そこから2死満塁のチャンスを作ると2番・太刀川が押し出し死球で勝ち越す、3番・後藤がレフト前へ2点タイムリーで9対6と一気に突き放した。
投手陣も小森勇凛(3年)が1回途中で降板したがそこから伊藤彩斗(3年)、藤本士生(3年)と繋ぎ専大松戸打線を抑えた。
【10日目の結果】
創成館(長崎)1ー5 沖縄尚学(沖縄)
広陵(広島)3ー6 慶應(神奈川)
八戸学院光星(青森) 6ー3 文星芸大付(栃木)
専大松戸(千葉)6ー10 土浦日大(茨城)
【11日目の試合】
仙台育英(宮城)ー履正社(大阪)
智弁学園(奈良)ー花巻東(岩手)
おかやま山陽(岡山)ー日大三(西東京)
神村学園(鹿児島)ー北海(南北海道)














