終戦から15日で78年です。宮城県内では戦争で亡くなった人を追悼する行事が各地で開かれ、遺族らが黙とうを捧げるとともに、平和への思いを新たにしました。
このうち仙台市青葉区の宮城縣護国神社で行われた英霊奉謝祭には、戦没者の遺族などおよそ50人が参列しました。

奉謝祭では、巫女によって神楽が奉納された後、参列者が玉音放送が流れた正午に合わせ黙とうを捧げました。
参列した遺族(中国に出征した父親を亡くす):
「二度と戦争を起こしてもらいたくない」(Q.ウクライナでの戦争について)「してはいけないこと、絶対。元に戻して平和に暮らしてもらいたい」

参列した遺族(中国に出征した父親を亡くす)
「(父親に)『もう少し頑張るから、よく見守っていてくれ』ということを伝えた」

太平洋戦争などでは、宮城から出征した人のうち、5万6000人あまりが命を落としました。参列者は戦没者を悼みながら、平和への思いを新たにしていました。
一方、大崎市では、平和を願うつどいが開かれ、参加した市民ら40人が戦争による犠牲者に黙とうを捧げました。

そして、核兵器廃絶と平和な社会の実現を誓う宣言を朗読したあと、市内の小中学生2人が作文を発表しました。
古川西小中学校6年・小定咲愛さん:
「国同士が自分の国のことばかりを考えて、領地を広くしたいとか自分の思う通りにしたいという利益のために戦争を起こすなんで勝手だと思う。世界の人々みんなが少しでも幸せだと感じられることが平和への第一歩になると私は思う」

東中学校2年・佐々木愛さん:
「一人ひとりが相手を思いやる優しい気持ちを持つことが大切。私も大事な人の幸せを願う温かい心を持てるようにこれから行動していきたい」

参加した人たちは、戦争のない平和な社会の実現を誓っていました。