裃姿で家紋の入った陣笠を顎で締めつけるのは、脇岬祇園祭保存会 会長の松永 進之輔さんです。

松永 進之輔さん:
「(久しぶりの開催で)大変ですねー。今はもう時代が違うもんやけんが…。でもなんとかやっていかんけりゃ。伝統を守っていかんばなっていう考えはあります」

まちなかを 神輿と“大名行列”が進む

八坂神社の境内で複数のほら貝が吹き鳴らされます。祭りの始まりです。

祇園祭りでは挟箱(はさみばこ)と呼ばれる箱を持って街中を大名行列します。

担ぎ手たちは片手、片足をあげる所作をし『シューシュー』と独特の声を出します。

「あーよい!あーよい!あーよせっ!」

掛け声とともに重さ約10キロの挟箱を勢いよく担ぎあげます。