
街中を回った神輿が威勢よく八坂神社に帰ってきました。
境内で幾度も回され、太鼓と笛の調子があがります。
挟箱の受け渡しを巡って殴り合いが…

今年の当番町から、来年の当番町に、祭りの道具を受け渡す『受け取り渡し』でけんかが始まります。
けんかの理由は「早く受け取れ」「受け取らない」「所作が気に入らない」など。

ほら貝が吹き鳴らされるなか、男たちが激しくもみ合い、殴りあいます。
素手で殴るのがルール。道具などを使ってはいけません。

けんかが一段落すると、八坂神社の境内でも『下馬』が行われました。
あーよい!あーよい!あーよせっ!

境内での儀式が終わると、場所を再び、四角に移し、最後の『下馬』を行います。


下馬が終わると陣笠、裃姿の松永 進之輔さんが通りの中央で掛け声をあげます。
「いっさんさんのさん!」

この合図で “最後のけんか” がはじまります。

子供の頃から、一緒に育ってきた仲のよい友人も長い年月で蓄積された恨みつらみなど、ここで一気に晴らすと言います。

けんかの終わりは、毛槍を持った『ばんば』が中へ入り、祭りは終わりを告げます。