お盆の期間を利用して震災の教訓について学ぼうと、宮城県内各地の震災遺構には多くの人が訪れています。仙台市の荒浜小学校は、休館日の14日も臨時で開館し、県内外からの来館者を迎えています。

若林区の震災遺構・荒浜小学校は、お盆に多くの来館者が見込まれることから、月曜日は休館日ですが14日も臨時で開館し、開館時間も1時間延長しています。荒浜小は2階まで津波が押し寄せ、およそ320人が屋上に逃げて難を逃れました。

「波が全く見えないので、海というより湖のような静けさがあって本当にそれが怖かったです」
校舎の2階では津波の直撃を受けたベランダのコンクリートがなぎ倒されいて、津波の威力の大きさを物語っています。
兵庫県からの来館者:
「荒浜小学校を紹介した担任の先生がいたので、夏休みの機会を使って見に来ようと思ったのがきっかけ」
大阪府からの来館者:
「子どもらは震災の時は小さかったので、一回このような場所に来ないと分からないと思ったので連れてきた」

仙台市によりますと、このお盆休みは、県外からの家族連れが多いということです。荒浜小学校では14日だけで1000人ほどの来館者が見込まれていて、行動制限のない初めてのお盆となった去年と同じ位だということです。