■第105回全国高校野球選手権記念大会・第8日目 2回戦 花巻東 2-1 クラーク国際(13日・甲子園球場)

花巻東(岩手)はクラーク国際(北北海道)との接戦に勝利。1-1の同点で迎えた8回裏、キャプテン千葉柚樹(3年)のタイムリーで勝ち越しを決め、そのまま1点リードを守り切った。チームは8年ぶりの3回戦進出となり、16日に智弁学園(奈良)と対戦する。

高校通算140本塁打の注目スラッガー・佐々木麟太郎(3年)は、「3番・一塁」で先発。この日は空振り三振、遊ゴロ、二ゴロ、遊ゴロで4打数ノーヒットも、4回、8回はともにチームの得点につながる内野ゴロとなった。

この試合は1-1の8回、クラーク国際の攻撃の途中で集中豪雨により一時中断。その後、1時間34分の中断を挟んで再開。1死一・二塁で3人目・中屋敷祐介(3年)が四球を与え、満塁のピンチを招いたが、続く打者が左飛も浅いフライとなり三塁ランナーはタッチアップできず。最後は鈴木を右飛に打ち取って、勝ち越しを許さなかった。

先発の北條慎治(3年)は、序盤から得点圏にランナーを背負うも後続を打ち取り、3回は1番から3者凡退と安定した投球を続けた。

打線は両チーム無得点の4回、二塁打と佐々木の遊ゴロで1死三塁とすると、4番・北條のタイムリー内野安打で先制。

北條は5回は2死一・三塁、6回も2死三塁のピンチを招いたが、ともに内野ゴロで切り抜けた。7回から継投に入り、小松龍一(2年)がマウンドへ。四球とヒットなどで2死一・三塁とすると、続く打者がサードゴロもエラーにより三塁ランナーの生還を許し、1-1の同点に追いつかれた。

打線はその後の集中豪雨による中断を乗り越え、8回に勝ち越し。9回も中屋敷が締めゲームセット。クラーク国際は先発・新岡歩輝(3年)が8回132球2失点の粘投で、2戦連続の完投も惜しくも及ばず。1回戦では前橋商(群馬)を下し、悲願の夏の甲子園初勝利を挙げたが、初の3回戦進出には届かなかった。