米津龍一気象予報士:
今回の台風7号非常にまだ進路が読みづらいところが正直あります。
まずは台風の最新の進路予想図を見ていきます。

昨日と比べまして非常に強い勢力となっています。この後、進路は北寄りに進む予想となっています。

強い勢力のまま進む予想となっていまして、昨日と大きく違う点というのが、この予報円の中心にある黒丸。これがちょっと西寄りに動いてるという形になります。

ですから、関東から東海、近畿、さらに四国にかけて、15日頃に接近、また上陸の恐れが出てきています。

今回の台風7号と1959年(昭和34年)の台風7号の進路比較

左側が今回の台風7号の進路予想図となっていまして、右側が1959年(昭和34年)の台風7号の進路を表しています。

繰り返しますが、予報円の中に山梨県はまだ入っている状況です。

山梨から見て台風が西側にあればあるほど、大雨のリスクが高いわけなんですが、ワーストケースは、ちょうど駿河湾から富士川を北上したルートとなっています。

このときどういうことが起こったかというと、この時、釜無川流域では大規模な土石流が発生しました。

大雨だけでなく、風も強まりまして、トラックが横転するほどの風が吹き、果樹農家にも大きな被害が出ました。

この台風によって、県内の死者・行方不明者が90人も出たという甚大な災害が起きました。

今回も、この災害に匹敵するような被害が起こるのが、ゼロではないということなんです。

ですから、この週末までに皆さん、台風への備えをお願いします。

まず、気象情報だけでなく、交通情報の確認、おそらく東海道新幹線さらには高速道路にも影響が出るかと思います。

さらに、自分が住んでいるところ、また滞在先、旅行先に危険な場所がないかどうか、ハザードマップの確認さらに避難所の確認もお願いします。

また、大雨対策としまして、側溝や排水溝の掃除道路の冠水に注意。さらに、暴風に備えまして飛ばされやすいものは、家の中にしまっておくようにお願いします。