ワゴン販売は、“モバイルオーダー”に
終了になる理由は、大きく2つ。
1つは、駅周辺の施設が充実している。当然、食べ物を持ち込む人が増えますよね。駅弁とか惣菜とか美味しいです。車内販売の売り上げは、2008年からの10年間で、45%減少しているということです。

もう1つは、人手不足。ワゴン販売を担当する方、パーサーと呼ばれる方なんですけども、ワゴン販売だけじゃなくて、施設の案内や、緊急対応、巡回、アナウンスなども行っている。現在は、基本的に3人なんですが、これを2人にしていこうということで、その分、ワゴン販売がなくなるということ。
パーサーの方は、東海道新幹線ですと、16両で約400mあって、東京から新大阪間ですと、混雑状況にもよりますが大体2往復ぐらいする。ワゴン販売をやりつつ、他の業務もやるのは、人手不足だとなかなか大変だぞという事情もあるということです。
2023年11月から、モバイルオーダーサービスというのが「のぞみ」「ひかり」のグリーン車のみで対応していくということ。各座席に設置されたQRコードを、スマートフォンで読み込んで、注文。注文した食事や飲み物が、席まで届くというシステム。メニューは、人気の高い15点ほど。あの“かたいアイス”も購入することができる。

井上キャスター:
売り上げが減少していて、人手不足もある。サービスとしては限界にきてたので、もっと早く見切りをつけてもよかったと思う。むしろ、ここまでよくサービスを続けてくださったなというか、何か利益以上に、優先してもらえたんじゃないかなっていう、JRに対しての感謝の気持ちがわきます。