感染症が増加する中、医療機関の現状はどうなっているのでしょうか。
長野県松本市の小児科病院で取材しました。

松本市中心部にある高島小児科医院。
(診察の様子)
「あーん上手熱下がりましたね」
午前中から、発熱やせきなどの症状を訴える子どもの受診が相次ぎました。
母親は:
「熱、高熱が出てせき、鼻水、いわゆる風邪症状。上の子はもうだいぶよくなって保育園に行ってます」

長野県内で7月にかけて流行したのが、夏風邪の一種、ヘルパンギーナ。
この医院では、7月多い日には、1日10人ほどの患者がいましたが、8月に入って、減少傾向が続いています。
母親は:
「うちの周りは落ち着いてきたみたいなんですけど、先月は本当にひどくて、ヘルパンギーナが」

ところが、8月になって、患者が増えている感染症があります。
水野史(みずの・ふみ)院長:
「RSが多かったですね、先週から今週は。季節外れなんですけど」

RSウイルス感染症。
発熱や鼻水、せきなどの症状が出る感染症で、通常は、秋から、流行時期に入ります。
しかし、9日午前中にこの医院を受診したおよそ30人のうち、3分の1近くが、RSウイルスもしくは、その可能性が疑われる患者でした。
水野院長:
「通常の季節とは違う時期だけど、流行していると言っていいと思う。コロナが5類になってから子どもたちの活動が増えたことで、いろんな感染症が、季節関係なくはやりだしている。親御さん含めて、行動範囲が広がっていることも原因だと思います」
夏休みで人の移動が多くなる中、水野院長は、こまめな手洗いなどを心がけてほしいと話しています。














