長野県中野市で男女4人が殺害された事件で殉職した警察官の同僚が、「体の半分をなくしたような気持ち」と悲痛な心境を語りました。
龍堀瑞恵(たつぼり・みずえ)さん:
「涙が溢れて今も止まりませんまるで自分の体の半分を失ったように感じています」

死亡した中野警察署の池内卓夫(いけうち・たくお)さん・当時61歳が40年近く所属していた県警音楽隊。
池内さんと同じ打楽器を担当する3人が9日、SBCの取材に応じました。

音楽隊のほか、自動車警ら隊でも活動を共にしていた武井祥広(たけい・よしひろ)さんは、事件のあった翌日に、池内さんと出かける約束をしていたといいます。
武井祥広さん:
「事件の次の日も、一緒にネマガリダケを採りに行く約束をしていたので、とても寂しく感じることがあります」

30年間、ドラムを担当し、誰よりも熱心に練習をしていたという池内さん。
音楽隊にとって大黒柱のような存在を失った影響は大きいようです。
酒井翔太(さかい・しょうた)さん:
「池内さんがいなくて演奏会の本番前はプレッシャーで逃げ出したくなるくらい。こんな思いになったことは初めてでした」

3人は、池内さんが好きだったという「川の流れのように」を演奏し、改めてその死を悼んでいました。