値上がりは石油製品にとどまりません。

長野市の日帰り温泉施設では、光熱費の値上がりに苦しんでいます。

長野市の日帰り温泉施設、「川中島(かわなかじま)温泉テルメDOME(ドーム)」。

酷暑が続く中でもサウナは人気で、温泉は平日でも賑わっています。

利用客は:
「水風呂に入りに来たようなものですね。暑いです」
「サウナに入りたくて会社休んで来てしまいました」

一方、施設では原油価格の高騰とともに、値上がりするガス代や電気代に頭を悩ませています。

河本昇司(かわもと・しょうじ)社長:
「15℃ぐらいの水から60℃まで上げている。ずっと朝から閉店まで。ガスで、このボイラーで温度を一気に上げる」

施設では地下水をガスを使って温めているほか、ジェットバスに空気を送る機械もフル稼働。

1か月あたりの光熱費は400万円以上と、例年の倍以上にまで増えています。

「厳しいですよね。お客さんが戻ってきてくれても厳しいというのが一番」

ブームの中、施設ではこの春新たなサウナを設置。

「40人ぐらい入れるんですけど、サウナストーブは電気で温める。ファンを回すダクトも電気なので相当電気がかかる」

サウナ室は電気でおよそ70度まで室温を上げ、体を冷ます部屋でも、大型の冷却器を使うことから、大量の電気が必要です。

施設は4月に入場料を50円値上げしたものの、利用者が増えても光熱費の高騰に追いついていないのが現状です。

河本昇司(かわもと・しょうじ)社長:
「お客さんが来ても出ていくものが大きいので、うれしい反面厳しいのも本音ですね。県外からのお客さんもいっぱい来てほしいが、ガソリンがすごく高いので、県外から出てこないのも心配。せっかくですから長野の天然温泉に入ってもらいたい」

お盆休みを控え、施設では我慢の営業が続きます。