岡山地方裁判所でユニークな取り組みが行われました。中学生が本番さながらの模擬裁判を体験する「ジュニア法廷」です。

開廷は、午前10時40分。裁判官や検察官、弁護士の席に座るのは中学生です。岡山地方裁判所が夏休みに合わせて開いたジュニア法廷。

「建設作業員が、同僚を包丁で刺しケガを負わせた」という架空の殺人未遂事件について模擬裁判を行いました。

参加したおよそ20人の中学生がシナリオに応じてそれぞれの役割になりきります。

(証人尋問・検察)「その時被告人はどんな様子でしたか?」

(証人尋問・証人)「春田さんは私に対して『もう許さん。殺してやる』と言いながら事務所に入って行きました」

(弁論・弁護士)「あなたは秋川さんを包丁で刺してやろうと思いましたか?」

(弁論・被告人)「無我夢中で包丁を振り回し、気づいたら秋川さんの胸のあたりに包丁が刺さっていました」

有罪か無罪かー。2つのグループに分かれ証拠を元に話し合います。その結果は・・・

(裁判官)「主文!被告人を懲役2年に処する」

(参加した中学生)「本番と同じような感じで緊張感があって、こういう仕事ってすごく大変だなあと」

「裁判官に興味が沸きました。平等に裁いているところがすごいなって思いました」

岡山地方裁判所では、このような取り組みで裁判所の仕事に関心を持ってもらいたいとしています。