今日は長崎原爆の日です。被爆から78年、今年は台風6号の接近で平和祈念式典の会場が屋内に変更されるなど、大幅に規模が縮小された中での祈りの日となりました。

平和祈念式典の会場に予定されていた長崎市の平和公園では、台風6号の接近で開催場所は屋内に変更されましたが、朝早くから祈りをささげる人たちの姿がありました。

8歳で被爆
「原爆の日が来れば余計悲しくなる。普段、折り鶴折っているときは、いろいろ考えながら折ってますけど、これをとにかく捧げたいという気持ちで」

60年ぶりの屋内開催となった平和祈念式典は規模も大幅に縮小され、参列予定だった岸田総理大臣は、ビデオメッセージでの参加となりました。

平和宣言で長崎市の鈴木市長は、G7広島サミットで発表された広島ビジョンを踏まえ、核抑止論への依存を批判しました。

長崎市 鈴木史朗 市長
「この広島ビジョンは核兵器を持つことで自国の安全を守るという『核抑止』を前提としています。核抑止に依存していては核兵器のない世界を実現することはできません」

原爆投下から78年、被爆者の平均年齢が今年初めて85才を超えたなか、被爆地長崎は例年とは違う祈りの日を迎えています。