欧米モデルも北上を示唆 ただ予想進路のブレ幅大きい

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきが大きいほど予報円が大きくなります。

ヨーロッパ中期予報センター

ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想(240時間先まで・8日午前9時予想)の結果を見ると、台風7号は北上する傾向はみてとれます。

日本の南海上から先にどう進むかは東日本方面へ進む予想が多いことがわかりますが、一部に西日本へ向かうものや日本の東海上に向かうものもあり、まだ進路のブレ幅は大きいことがわかります。

アメリカ海洋大気庁

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報(240時間先まで)をみても、西日本方面から日本の東海上に向かうものまで進路のブレ幅が大きい状況です。

上空の太平洋高気圧の強まり方や、週末以降に西から進んでくる予想の上空の気圧の谷が通過するタイミングによって偏西風の流れる位置がどう変わるか次第で進路は大きく変わります。そのため進路予想のブレ幅も大きくなっています。

台風7号の進路について日本の南海上に強い勢力となりながら北上しそうな傾向が示されていますが、それより先についてはまだ確定的なことは言えない状況です。

ただ場合によって、お盆休みの期間中に日本列島に大きな影響を与えるおそれがあります。今後の最新情報に留意してください。