甲子園では球児たちによる熱戦が続いていますが、宮城県利府町では、高校生によるアイデア料理のコンテスト、「うまいもん甲子園」が開かれました。宮城からは県農業高校が出場し、日本一を目指して料理の腕を競いました。

利府町で開催された「ご当地!絶品うまいもん甲子園」の北海道・東北エリア大会には、応募した50チームのうち、書類審査を通過した5チームが出場しました。

宮城からは全国大会で2度優勝している県農業高校が出場。今回、食材のひとつに選んだのは名取市の特産品、「カーネーション」です。

県農業高校2年 大泉陽奈さん:
「震災の影響でカーネーションが流されたと聞いて、復興にもつながるなと」

30分の制限時間内で、アイデア料理を仕上げた生徒たち。県農業高校は紅花の炊き込みご飯と、牛スジのコロッケ、ツルムラサキのナムルなどを重ね、リボンの形をした油揚げをのせました。完成したのがこちら「想いなり」です。食べられるカーネーションを添え、プレゼントボックスのように全国に送りたいという想いを込めました。

県農業高校3年 河東田彩花さん:
「私たち高校生の想いや、名取市の地元の方や震災で流されてしまったカーネーション農家の方々の想いを込めて、『想いなり』という名前を付けました」

調理の後、生徒によるプレゼンや審査が行われました。審査の結果…。

結果発表:
「青森県立弘前実業高等学校!」

県農業高校は惜しくも優勝とはなりませんでした。

県農業高校3年 河東田彩花さん:
「結果はやっぱり悔しかったんですけど、この大会を通して、もっと仲が深まって、学年みんな違うけど、同級生や友達みたいに過ごせたので、いい大会だと思いました」

優勝した青森県の弘前実業高校は、東京で11月に開催される全国大会に出場します。