50代の受刑者に暴行を加え、全治1週間のけがをさせたとして富山刑務所は8日、30代の男性受刑者を傷害の疑いで富山地方検察庁に書類送検しました。

傷害の疑いで書類送検されたのは、富山刑務所に服役している30代の男性受刑者です。

30代の受刑者はことし3月9日、刑務作業を行う工場で50代の男性受刑者の顔を右手こぶしで1回殴り、さらに転倒した50代の受刑者の頭や顔を左右の足で複数回蹴りつけるなどした疑いがもたれています。

50代の男性受刑者は、上唇に全治1週間のけがをしました。30代の受刑者はこの日、別の受刑者から「50代の受刑者が陰口を言っている」と聞き、「刑務所内で陰口を叩くようなまねをしたら痛い目に遭うとわからせようと思った」と話しているということです。

富山刑務所によりますと当時、工場内には刑務作業を行う受刑者が合わせて25人いて、作業を見届ける職員の目の届く場所で突然事件が起きたということです。富山刑務所の受刑者が書類送検される事件はことし2回目です。