福島第一原発の「処理水」について、新たな動きです。政府が「夏ごろ」を予定していた、海洋放出。早ければ「今月下旬にも」放出を開始する方向で調整に入りました。地元漁業者からは反対の声が上がっています。政府の説明は十分なのでしょうか。
処理水“今月下旬にも”放出調整 地元漁師「嘘をつくな」

地元・福島の漁業関係者からは「反対の声」があがっています。
小名浜機船底曳網漁協 柳内孝之 理事
「海洋放出をすることによって風評が出る可能性が高いと思われるので、時期尚早だと思います」
夏ごろに予定されていた福島第一原発の処理水放出計画。

複数の政府関係者によると、岸田総理は、今月18日に行われる日本・アメリカ・韓国の首脳会談で両国の首脳に対し、処理水を海洋放出する計画への理解を求める方針です。
そして日本へ帰国後、関係閣僚と協議したうえで放出を決定し、早ければ「今月下旬にも」放出する方向で検討を進めています。
政府高官
「福島で9月に底引き網漁が始まることは判断材料になる」

福島第一原発の敷地に並ぶ処理水をためるタンク。容量はすでに「98%」に達しています。
2015年、政府と東電は、福島県漁連とこんな約束をしていました。

東電の福島県漁連への回答書
「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」
地元漁師の三浦さんは…
漁業 三浦孝一さん
「そんなの関係ないもんね、今となってはね、意味をなさない。ただの紙っぺら」
政府内では放出決定に先立ち、岸田総理が福島を訪問し、漁業関係者らと意見交換する案も浮上しています。
岸田総理
「地元との対話を重ねてきており、漁業者の方々との間における信頼関係は、少しずつ深まっていると認識をしています」
三浦さんは、こう訴えています。
漁業 三浦孝一さん
「やっぱり嘘をつかないということ、嘘。今までの(原発事故から)13年の流れの間で、ほとんど嘘だから、地元の人はわかってるんだよ。はらわた煮えくり返るような気持ちは持っている。持っていての生活だ」














