今週末からスタートするお盆休みですが、ガソリンの値上げが気になるところ。そんな中、日本一ガソリン代の高い長野県の人たちは、ガソリン代を少しでも浮かせるために“ある工夫”をしているようです。

ガソリンが高い!!“県外給油”する人も

南波雅俊キャスター:
今週末からいよいよお盆休み。車を運転する機会も増えるかもしれませんが、やっぱり気になるのはガソリンの高値です。全国でもガソリンの値段が高い地域と安い地域をまとめました。

【ガソリン小売価格】(レギュラー1Lあたり)
 1位:長野 186.4円
 2位:山形 183.9円
 3位:長崎 183.6円
 …
 13位:東京 179.3円
 …
 45位:青森 172.1円
 46位:兵庫 172.0円
 47位:岩手 171.9円

最も安いのは岩手県で171.9円ですが、最も高い県では186.4円と、レギュラー1Lあたり結構開きがありますよね。

全国の中でも一番平均が高かった長野のドライバーにも話を聞きました。
高すぎます。出かけたくても出かけられない」
出来るだけ安いスタンドで給油したい。ガソリンを節約するのは難しい」

中には県外で給油するということで、長野と新潟の県境にある上水内郡にレギュラー1Lあたり186円のガソリンスタンドがあるんですが、ちょっと超えて新潟に行くと168円のところがあるんです。車で15分ぐらいなので、県を越えていく方も多いそうです。

値段については「距離」が大事だということです。
石油の流通に詳しい桃山学院大学の小嶌正稔教授によると、石油は中東から来るので「製油所」が必要なのですが、ガソリンにしたり灯油にしたり石油製品にしていく製油所が太平洋側と瀬戸内海で21か所、日本海側は1か所もないんです。

長野に関しては内陸ですから輸送コストが非常にかかるということや、セルフサービスのガソリンスタンドも少なくて人件費がかかるとか、あと県としても価格競争が少ないので安くならないという現状があるわけです。