なぜ?コストコのガスステーションに熱視線

そんな中、巨大スーパー「コストコ」を長野県民が熱望しているということで、SNSでは「長野県にもコストコのスタンドだけ欲しい…」「コストコでガソリン入れて買い物してきた。長野県民的には安すぎて不安になるレベル」という声が上がっています。

コストコのガスステーションは会員限定で給油できますが、1Lあたり162.7円(全店舗のガソリン価格平均)でかなり安いんですよ。しかも、ガソリン価格比較サイト「gogo.gs」の宗像祐典社長によると「コストコ周辺のガソリンスタンドも価格競争で安くなる傾向があります」ということで、埼玉のコストコは162円。周りは165円とか168円とか、埼玉の平均(173.1円)よりも安いので、競争もポイントになっています。

ホラン千秋キャスター:
消費者からすると安い方がありがたいところありますけれども、いろんなものの値段が上がっていて、その背景で人件費や原材料の高騰など企業が企業努力でカバーできなくなってきているんでしょうね。

若新雄純慶応大学特任准教授:
油は海外から仕入れるしかないので、そうすると世界水準の物価に影響されますよね。世界の中でも日本だけ物価が全然上がっていかない。計算すると、例えば片道10キロぐらいのところに通勤してる人だとしたら、そんなに燃費が良い車じゃなかったとしても1日300円、月換算で3000円程度ガソリン代が高くなったので「大変じゃん」って言うけど、問題は、それぐらい気にしなくて済むぐらい給料が上がらなきゃいけなかったと思うんですよ。

月3000円のエネルギーの高騰に耐えられないぐらい全く給料が上がってない問題。それは世界の物価が変わっていくわけだから、それぐらい気にならないよね、だって給料も上がったんだから、という社会にしないといけないし、1日数十円・数百円単位のことに僕らは目クジラ立てていると思うんですよ。

電気代も何にしても高くなったって。それは入ってくるお金が上がらないわけだから、出ていくお金ばっかり少額であっても上がっていったらむかつきますよね。

本当はこれぐらいのわずかな金額の上昇を気にしなくて済むぐらい給料も上がっていく社会にならない限りは永遠に僕らは「また何とか値上げしたよ」って言い続けなきゃいけない。