岡山県内の景気について日本銀行岡山支店は、「緩やかな回復を続けている」と判断を据え置きました。判断の据え置きは、10か月の連続となります。

8月の金融経済月報によりますと「個人消費」は物価上昇の影響を受けつつも5類移行後から引き続き、外食や宿泊などサービス消費を中心に緩やかに増加しているとしています。

一方、企業の生産については中国経済の回復が鈍化している影響などから、特に化学・鉄鋼分野で弱めの動きが続いています。

景気判断は10か月連続の据え置きとなりましたが、上海線の再開などインバウンド需要に期待感を示しました。

(日本銀行岡山支店 廣瀬敬久支店長)「物価高など企業サイト・個人サイドにも難しい状況もある中において、鍵になってくる『個人消費の動向』を支える上では、すごく大きな要素・タイミングだと思っています。これが大きくプラスになると思っています」

雇用者の所得は緩やかに改善しているとした一方で、生鮮食品を除く岡山市の消費者物価は前年比で3%程度の増加となっています。