江戸時代後期から大正時代にかけ、富山の売薬さんが得意先に贈り届けていた色鮮やかな「売薬版画」を展示、“薬都”と呼ばれた富山の浮世絵文化との関係をさぐる企画展が富山市で開かれています。

江戸時代後期に富山の売薬さんが得意先への贈りものとしていた「売薬版画」は、当時流行していた浮世絵を版画にしていたことから人気を集め、大正時代にかけて富山で大量に出版されて全国に配られていました。

企画展ではこの時代の色鮮やかな「売薬版画」およそ50点、さらに版画の後に人気を集めた紙風船などのおみやげも展示されています。

なかでは、当時人気だった歌舞伎役者をモチーフにしたものや、霊山として知られていた「立山」を描いたものもあり、訪れた人の目を引いていました。

企画展は8月19日に展示物を入れ替え、富山市の富山市郷土博物館で9月24日まで開かれています。