9月、宮城県大崎市鳴子温泉で開かれる全国こけし祭りのパレードで温泉街を練り歩く「張りぼてこけし」の化粧直しが4日、地元のこけし工人によって施されました。
化粧直しされたのは、高さ2メートルほどある「張りぼてこけし」です。

4日は、大崎市鳴子温泉のこけし工人10人が集まり、竹の枠に新聞紙などを貼りつけて作った「張りぼてこけし」に、黒や赤の水性ペンキを使って顔の表情や胴体の模様を描いていきました。
「張りぼてこけし」は1948年に始まった全国こけし祭りを盛り上げるために製作されたもので、全部で22体あるうち10体が経年劣化によって胴体の表面が破れたり、模様がはげ落ちるなどしたため、およそ10年ぶりに修繕されました。


全国こけし祭り実行委員会 大沼秀顯委員長:
「意外とパレードは、こけしを知らないとか興味が無くても見てくれる人がいっぱいると思うので、そういう人たちにパレードや張りぼてを見てもらって祭りやこけしの楽しさを知ってもらいたい」

きれいに塗り直された張りぼてこけし。9月2日の夜の全国こけし祭りのパレードで、事前に申し込んだ一般の人が中に入ってすずめ踊りやみこしなどと一緒に温泉街を練り歩きます。