「コロナ禍で失われつつある海外交流の場に」と、岡山市中区の高校でチェコの高校とのオンライン交流が行われました。留学中の生徒が自ら企画しました。

琴の演奏に大きな拍手を送るのは、遠く離れたチェコの高校生です。去年岡山操山高校に入学し、9月からチェコに留学している阿部快さんが企画したオンライン交流会です。

茶華道部はお点前を披露、箏曲同好会の生徒は、琴で日本のポップスだけでなくチェコの国歌も演奏しました。一方チェコの高校生が披露したのは…

「右、右、左、左、右へ半回転、左へ半回転、そして右に1周」

チェコの民族舞踊「マズルカ」です。日本の生徒も慣れない足取りで踊りました。遠く離れたチェコですが、その距離を感じさせない一体感が画面を通して生まれました。

(岡山操山高校の生徒)
「チェコの文化は日本と全然違ってすごく華やかで、日本の文化はおとなしい感じなので、すごくびっくりしました。」

(チェコの高校生徒)
「中央ヨーロッパでは、日本文化は身近ではないのでとても魅力的でした。」

(岡山操山高校 阿部快さん)
「自分が留学をして、留学を自分だけのために終わらせないように、できるだけ自分の体験をたくさんの人に共有したいと思った」

触れたことのない国の文化に出会った生徒たち。コロナ禍で少なくなっていた交流ですが、自分たちで作った学びの機会はかけがえのない時間になったようです。