障害の有無や年齢に関わらず、書道作品に込められた思いに触れてもらおうという書道の展覧会が仙台市内の百貨店で3日から始まりました。
こちらは3色の墨汁を使って「花」と書かれた作品。自閉症の小学2年生が母に花を贈りたいという思いから力強く筆を運んだ一文字です。

仙台市青葉区の藤崎で3日から始まった展覧会では、36点の書道作品が展示されています。

こちらの「無事」と書かれた作品は脳性まひの障害がある人がしたためたもので、綿棒を使って筆では書けない細い線で繊細な表現をしています。

訪れた人は、一画ごとに込められた思いを感じながら作品に見入っていました。
訪れた人:
「すごく個性的ですてきだなと思う」

「みんなが書の中で生きているなと思った」

指導にあたった書道家・大塚耕志郎さん:
「『書は人なり』という言葉がある。その言葉を私は技術ではなく命を見せるものだと解釈している。その人の自然な姿を作品の後ろに想像してもらえれば」

障害の有無や年齢に関わらず書道作品に込められた思いに触れてもらおうというこの書道展は、青葉区の藤崎本館6階美術ギャラリーで8月9日まで開かれています。