陸上・男子短距離の栁田大輝(20)と中島佑気ジョセフ(21)が1日、在籍する東洋大学の川越キャンパスで練習を行った。8月19日開幕の世界陸上ブダペストへの出場がほぼ確実な2人。個人種目で初の出場となる栁田は「ファイナルも夢ではないと思う。」と気合が入る。

7月に行われたアジア選手権の男子100m決勝でライバルを圧倒し、自己ベストの10秒02をマーク。9秒台まであとわずかに迫ったこの記録は、今シーズンの日本人最速タイムとなった。7月30 日で世界陸上ブダペストのワールドランキングが締め切られ、出場が確実となった栁田。

栁田選手


男子400mの中島も6月の日本選手権で初優勝、同じくワールドランキングで出場がほぼ決定している。そんな短距離界の若きホープが揃って練習。外でウォーミングアップを済ませると、 室内競技場では1080(テン・エイティ)と呼ばれる装置を付けたトレーニングを開始。 一定の負荷(10kg、8kg、6kg)をかけながらトップスピードを測る装置を付け走り込んだ。筋力強化を図りながら、トップスピードを計測する。どういったフォーム(足の接地からの体勢、腕の振りなど)ならスピードが出ているかを確認し、スピード強化が目的のトレーニング。

中島選手


練習後に栁田は 「(個人種目での出場に)やっとですね。アジア選手権の決勝の走りが予選から続けてできれば、ファイナルも夢ではないと思う。去年は(リレーのみで)見ることしかできなかったので、今年はやっと勝負ができるっていうか、まずは予選をしっかり突破したい」と意気込んだ。アジア選手権でマークした自己ベスト10秒02については「もうちょっと出せるような手応えはあったので。手の届きそうなところにあるならそこ(決勝)にたどりついて走ってみたい」と9秒台への手応えもあるという。


中島は「世界陸上で は決勝に進むということを目標を考えると44秒台を出すのはマストですし、44秒中盤までもって行かないといけない。今回、ヨーロッパ遠征でしっかり勝てたという結果を考えると世界陸上の準決勝とかで速い選手と戦っても、食らいつけるっていう自信があるので、あとは自分を信じて練習と、メンタルをしっかり準備してやっていくだけかな」と話した。