■天草を食らう!? めざすのは「天草ガストロノミー」


そのメニュー開発には元松シェフを起用。シンガポールでの海外経験もあり、しかも社長と同じ上天草市出身であることから、地元天草の食材にも精通している料理人です。

レストラン マリーナ カーニャ 元松 崇 シェフ
「海外に出たことで余計に地元 天草のすばらしさを感じ、すごい食材がいっぱいあって、今それを自分なりに料理にしているところです」

5月20日、2人の姿は樋合島ではなく隣町にありました。地元を代表する食材の生産者を訪ねます。

天草といえば日本最大級の地鶏「天草大王」食材としては知っていたけれど、初めて目にする2人・・・


山﨑社長
「温かいし、羽がきれいだし、たくましさがある」

「姫コッコ倶楽部(ひめコッコクラブ)」は天草大王を飼育する数少ない生産農家の一つです。海と山に挟まれた地形をいかし、風通しがいい鶏舎で通常の鶏のおよそ2倍の期間をかけて育てています。

姫コッコ倶楽部 山口 博子 代表
「天草の食材を食べてもらう。天草のファンを増やすという風になるのが私は一番幸せ」

山﨑社長
「どういう料理が一番合うか、考えないといけないですね」

オープンが近づくにつれ、レストラン関係者との打ち合わせも回数が増えていきます。

山﨑社長
「天草を食らっていただくというメニューにしていて、テーマは『天草ガストロノミー』です」

フランス語で「美食」を意味する「ガストロノミー」は、料理を中心にその地域の歴史や文化などを考えることを指しますが、山﨑社長が掲げる「天草ガストロノミー」とは?

山﨑社長
「美食と旅。天草を堪能していただくということで、海を楽しんでいただくと共にお越しになる方がここでしか味わえない、そういったレストランを目指してテーマにしました」