去年、千葉県内で見つかった貝について、東北大学などの研究チームが調べたところ、日本には存在しないはずのヒラマキガイ科グリプトフィサ属の淡水巻貝とわかりました。本来の生息区域はオーストラリアなどのオセアニア。はるか遠くに浮かぶ島々の地域からどのように移動してきたのでしょうか。

生物学の大きな発見

研究チームのひとり東北大学大学院の田谷昌仁さんです。そして、こちらが去年の春、千葉県野田市の川辺で見つかった体長6ミリほどの巻貝です。

東北大学大学院生命科学研究科 田谷昌仁さん:
「一言でいえばすごく稀な現象だが、生物学の大きな発見」

DNA調査や過去の文献から巻貝は、オセアニア地域に生息し日本国内では未記録のものと判明しました。オセアニアはオーストラリアなどがある地域。4000キロ以上の距離を小さな巻貝はどのように移動してきたのでしょうか。

その答えは…。