原田さんは当時、午前中は境内の建物で勉強をし、午後は軍服などを作るため、くわの木の皮をはいで繊維をとり、農作業などを行なっていました。

戦時中恵林寺に学童疎開 原田達夫さん:
B29に対して日本の戦闘機だと思いますけど、せまっていくような所を見ています。その結果がどうなったかわかりませんけど…。
戦争に負けたことは非常に悔しかった。

戦時中の記憶を語り継ぐ会には、地元の小学生など約70人が参加し、生き証人の言葉を真剣な表情で聞き入っていました。

参加者は:
「食事とか少なくて、今はとても裕福でいつもおやつとかをたくさん食べられているから戦争はこわいなと思った。」
「今そんな生活をしたらすごく怒っちゃう。すごく毎日疲れちゃいそうで大変」

戦時中、恵林寺に学童疎開 原田達夫さん:
今の子どもたちにどういうふうに伝えればいいか、戦争そのものがどっちが悪いとか良いとかという問題じゃない。こういう経験をしたことがあるんだよ、ということを残しておきたい。

時代と共に戦時中の語り部が少なくなっている今、子どもたちは夏休みに貴重な経験をしました。