6月にしなの鉄道上田駅で起きた回送列車の脱線について、会社は2日、「木製の枕木の老朽化」が原因だったと明らかにしました。

しなの鉄道は2日午後に記者会見を開き、列車の脱線の原因を公表しました。

会社によりますと、脱線の原因はレールの下に敷いてあった木製の枕木が老朽化していて、レールの間隔が広がってしまったためということです。

事故は6月12日の午前、しなの鉄道上田駅構内の踏切で、4両編成の回送列車が脱線したものです。

現場は上田駅のホームから100メートルほど離れた、本線と車庫をつなぐ電留線(でんりゅうせん)と呼ばれる線路で、列車は車庫に引き揚げる途中でした

乗客はおらず、乗員にけがはありませんでした。

車体の吊り上げ作業など撤去に時間がかかり運転を再開したのは3日後。

その間、田中駅と戸倉駅の間が運休となりバスによる代替輸送が行われるなど、2万3千人余りに影響が出ました。