(リポート:木岡真理奈)
「升形競演場は、距離はそれほど長くないんですが、幅がしっかりあるので踊り子がゆったりと踊れます。また歩道には屋根があるので見る人にとってもゆったりと楽しめます」

昭和40年=1965年から会場になっている升形地域競演場も、4年ぶりの参加を決めました。地域の人たちで作り上げるよさこい祭りはまちに欠かせないものだという決断でしたが、「3年」というブランクは様々な影響があるといいます。

(升形地域競演場 田島明 代表)
「やっぱり資金的な問題、人的な問題、そういったものが4年間のブランクを経てどうなっているかという心配はありました」

コロナ禍を経て物価の高騰は運営を直撃します。前回まで作成していた升形オリジナルの木製のメダルは廃止。共通のメダルを使うことにしたものの、単価は以前から2割以上あがり、厳しい状況です。

(升形地域競演場 田島明 代表)
「予想していたより(コストが)だいぶ上がっているのでなかなか大変」

また、スタッフの高齢化も大きな課題です。田島さん自身も74歳と、(升形の)スタッフの中では最高齢です。そんななかでもチラシなどで参加を呼びかけたほか、地域の企業などからの支えもあり、130人のスタッフが集まりました。

(升形地域競演場 田島明 代表)
「企業や近所の病院が手を挙げていただいて大変助かっています。よさこい祭りがないとさみしいという人に応援していただいているので、その応援に応えるように頑張りたい」

3年のブランク、さらに仕事をしながらの運営は大変だといいますが、よさこいがあってこそ高知の、枡形の夏だと、70回の記念大会に向け準備を進めています。

(升形地域競演場 田島明 代表)
「(田島さんご自身もさびしかったですか?)そうですね。人がいっぱい集まってもらってにぎやかになるのが一番ですね。そのために我々地域の競演場はやっているみたいなものですから、いろんな人が顔を見せてくれるのが一番」