長野県が行った河川工事が原因とみられる小川村の住宅浸水からきょうで1か月。
被害を受けた住宅では、いまも浸水の影響が残っています。
小川村の鴨之尾(かものお)地区。
7月1日の大雨で、近くの土尻川(どじりがわ)から濁流が流れ込み、住宅6戸で床上・床下浸水の被害が出ました。

浸水は県の河川工事が原因とみられています。
床上浸水した住宅では今も浸水の影響が残っています。

■住民
「みんなカビになってきちゃってすごいの」
客間の畳をすべてはがし、送風機で床下を乾燥させていますが、ところどころにカビが発生。
トイレや脱衣所は床下の状況がわからず、泥の臭いがすることがあるといいます。

■住民
「ヘドロ臭いっていうの?そういうような感じ」 「早く直してもらいたい。それだけ」
7月23日、県は説明会を開き、浸水被害の原因とみられる河川工事の今後の計画を説明。
その場で、保険代理店から補償についての話もあったといいます。
出席者によりますと、家屋や家財などの被害については修理費用の見積もりを提出することで、時価額を限度とした補償金が支払われるといいます。
しかし…
■説明会に出席した西澤千七三さん
「1か月経ってから動いてもらってもね」
保険会社の鑑定人が訪問したのは説明会から1週間たった7月30日でした。

■説明会に出席した西澤千七三さん
「やっぱ対応が遅いですね。もっと早く動いてくれれば」
一日も早く元の暮らしに戻りたい、被害を受けた住民の願いです。
1日は県議会の危機管理建設委員会のメンバーが現地を視察しました。
■寺沢功希(てらさわこうき)委員長
「二度とこういうことが起こらないようにしていかなければいけないと思いますし、委員会でもしっかりと議論を重ねて注視していきたい」














