軍事侵攻を続けるロシア軍に対抗するためウクライナ軍が北朝鮮製のミサイルを使用していると、イギリスメディアが伝えました。
イギリスのフィナンシャルタイムズによりますと、これはウクライナ東部の激戦地バフムト近くで任務にあたる砲撃部隊が明らかにしたもので、ウクライナ兵はロシア軍に対抗するため北朝鮮製のミサイルを使用しているということです。
このミサイルについて、部隊の司令官は不発弾の割合が高く、ウクライナ兵の間で好まれてはいないと指摘。多くが1980年代から90年代に製造されたものだとしています。
また、ある兵士は、このミサイルは「非常に信頼性が低く、ときにとんでもない事態を引き起こす」と話し、発射時にロケットランチャーに近づきすぎないようフィナンシャルタイムズの記者に注意したということです。
北朝鮮はロシアのウクライナ侵攻を支持しているためウクライナにミサイルを直接供与した可能性は極めて低いとみられます。北朝鮮製ミサイルの入手ルートについて、兵士らはウクライナの“友好国”がある船から押収したものだとしていますが、それ以上の詳細は明らかにしていません。
一方、ウクライナ国防相顧問は「われわれはロシア軍の戦車や武器をおさえている。これはウクライナ軍が軍事作戦で成功した結果と考えられる」とコメント。「ロシアは北朝鮮やイランといった独裁国家から様々な種類の兵器を買ってきた」として、ロシア軍から奪ったことを示唆したということです。
北朝鮮製ミサイルを使用している部隊の司令官は、信頼性の問題はあるとしながらも「手に入るミサイルはすべて必要だ」と話しています。
注目の記事
東日本大震災の2日前にM7.3の地震「その時に呼びかけていれば...」反省踏まえ運用スタート『北海道・三陸沖後発地震注意情報』 私たちは何をすべき?【災害担当記者が解説】

【震度6強の地震】初の「後発地震注意情報」を発表 「最悪のケースは3.11」 今後1週間をどう備える?【news23】

「どうした?」突然姿を消した仲間…瞳孔は開き、脈もなく草原に倒れていた 心臓が止まった後 運命を分けた“5分” 熊本

夢のマイホーム建たぬまま...住宅メーカーが"突然破産" 残ったのは2000万円超のローン返済「生活が成り立たない。想像を絶するつらさ」

防災グッズ、ガソリン、連絡手段…「1週間の防災対応」でやるべき備え 初の「後発地震注意情報」発表、去年の「南海トラフ臨時情報」から学ぶ対応

災害用の備蓄品「何日分必要か」実例を紹介 4人家族「飲み水だけで84リットル」他に何が必要か









