「どうして悪いことをしたのに謝らないんだろう?」
当時、水道局のことを母から聞いた時は、よく学校では過ちを犯してしまったら誠意をもって謝らなければならないということを、母や学校の先生から人間としてあるべき姿として教わってきていたので、「どうして悪いことをしたのに、謝らないんだろう?」という疑問でいっぱいでした。私は取り返しのつかない過ちは犯さないのが最低限だけど、それでも犯してしまったら誠意を持ってお詫びをするのが当たり前だと思っていたので、それがこんなに長くまだ終わってもないのにかかるとは思いませんでした。

私がまだ歩くことさえ疎かだった1歳から17歳になり、自分が育っていく過程でずっと母が『私と兄を育てる分』と『水道局と戦っていく分』のどちらも重たいことを抱えていたのかと思うと、母には感謝してもしきれません。母はパパがいなくて寂しいけど、その寂しいなかでも私がもっと悲しくならないように母1人で母とパパの分まで愛情を注いでくれました。私だったらそれだけでも、とてもとても大変で母の努力や苦労は計り知れないのに、(愛情を注いできた)期間と同じ期間以上に水道局に苦しめられてきたと思うと、(水道局が)どうしてこのような対応をとったのか理解できません。

(水道局は)再発防止策は行っていかなれければならないと仰っていましたが、本当にその通りです。私は自分がこのようにパパを亡くした辛さを知っている分、もうこのような苦しみを味わう人が出てほしくないと強く強く願っています。このような遺族の思いを全て受け取って水道局はこれからも職場の改善に全力で向き合っていただきたいと心から願っております。














