2014年の噴火災害以降立ち入りが制限されていた長野県と岐阜県境にある御嶽山(おんたけさん)の山頂直下の登山道で、29日、9年ぶりに規制が解除されました。

長野県王滝村側のピーク・王滝頂上では、午前10時半、登山道の入口に設置されていたゲートが外され、およそ9年ぶりに一般の登山者が足を踏み入れました。

(王滝村 越原道廣村長)「噴火前と同じ状況にはならないんですけど、噴火前の状況に近づいたということで地元として大変うれしく思っています」

規制が解除されたのは、王滝頂上と最高峰の剣ヶ峰を結ぶ「八丁ダルミ」と、木曽町側に斜面を横切る「二ノ池トラバース」の2つのルートです。

火口が近く、噴火災害では多くの犠牲者が出た場所で、ルート上には避難用のシェルター2基や、注意喚起の看板などが設置されました。

(埼玉からの登山客)「自然の胸を借りる以上、安全対策は自己責任としてやっていくということだと思う」
(東京からの登山客)「我々が山に戻ってきて山と親しむことは、供養にもなるのではないか」

王滝村などは、9合目以上での登山者のヘルメット着用を呼びかけています。