西アフリカ・ニジェールで大統領が拘束、追放を宣言されたクーデターをめぐり、国営テレビはクーデターを主導した大統領警護隊のトップを新たな指導者として報じました。

ロイター通信によりますと、ニジェールの国営テレビは28日、クーデターを主導したのは大統領警護隊を率いるチアニ将軍だと伝えました。

また、軍の将校が、チアニ将軍が政権移行のための暫定評議会の議長として国家元首に就いたと宣言しました。

チアニ氏はテレビを通じた演説で、「ニジェールが徐々に迫る避けられない終わりを回避するために介入が必要だと判断した」と述べました。

一方、クーデターをめぐり、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏のものとみられる新たな音声メッセージがSNSに投稿されました。メッセージでは「植民地支配者を追い払い独立を勝ち取った」とクーデターを擁護。ワグネルが今後の治安維持に貢献できると主張しました。

「ワグネル」はニジェールの隣国マリなどに戦闘員を派遣し、見返りとして鉱物資源の利権を獲得してきたとされています。