長野県内は、日中の気温の上昇と上空の寒気で大気の状態が非常に不安定になっています。

27日にひょうが降った伊那市では、農作物や住宅に被害が出ました。

地面に打ち付ける大量の「ひょう」。

27日午後3時ごろの伊那市の映像です。

雨に交じり、直径1センチほどのひょうが15分ほど降ったということです。

一夜明けた28日、現場を取材すると…。

■高野祐樹記者
「伊那市高遠町ですが、きのうひょうの影響で、こちらのネギには穴があき、先端が折れてしまっているのが確認できる」

収穫間近というネギやトウモロコシなどに大きな被害が出ていました。

被害は農作物だけではありません。

■近くに住む男性
「機関銃で打たれたみたい。(これひょうなんですか?)これひょう」

倉庫の壁にひょうがあたりたくさんの穴が。

家のひさしも被害を受けました。

「屋根にバンバンあたって跳ね返っていた。あれだけ大粒のひょうが積もるくらい降るのは初めて」

ひょうは伊那市高遠町周辺で局地的に降ったとみられ、JAのまとめによりますと、被害額はコメや野菜、花など合わせて1887万円になる見込みです。

28日も長野県内は大気の状態が非常に不安定になり、松本市では午後4時ごろ、叩きつけるような雨が降りました。

気象台は、28日の夜遅くにかけて、局地的に雷を伴った激しい雨が降る見込みとしていて、注意を呼び掛けています。