来年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する政府の方針に対し、延期するべきだという意見が強まっています。「現場の声を聞く」と話す岸田総理はどのような判断を下すのでしょうか。
午後、都内の介護施設を訪れた岸田総理。マイナンバーカードと今の健康保険証の一体化を見据え、入居者の保険証の保管状況などを視察しました。
岸田総理
「(保険証の)移行のあり方については私自身引き続き、関係者の声や意見を伺っていきたい」
政府は、来年の秋に今の保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する方針ですが、岸田総理は「現場の声や意見は大切にしなければいけない」と重ねて強調しました。
保険証の廃止については、JNNの世論調査で「期限を延期すべき」「方針を撤回すべき」という意見が合わせて73%を占めるなど、国民の理解が進んでいないのが現状です。
さらに、自民党幹部からも保険証の廃止時期について“国民の理解が必要”だとして延期を容認する声が相次いでいます。
これに野党は…
立憲民主党 泉健太 代表
「次々と廃止方針の延期・見直しという発言が出てきているということでいうと、そろそろ総理の決断の時期なのかなと思っています」
ただ、河野デジタル大臣は今日も、延期論を否定しました。
河野太郎 デジタル大臣
「国民の皆様の不安を払拭するための措置を行っていくことで変わりはない」
政府関係者は、保険証の廃止の延期に慎重な理由をこう解説します。
政府関係者
「政府としては法律としてもう時期は決まっている。それに沿ってやっていかなければならない」
延期した場合は法改正が必要となり、これまで進めてきた政策に問題があったと非を認める形になります。
8月上旬には、マイナンバー情報に関する総点検の中間報告が行われる予定ですが、岸田総理は国民の不安を払拭するためにも今後、自ら会見などの機会を設け説明したいとしています。
注目の記事
各地で急増する空き家 大牟田市で強制撤去前に火災も発生 撤去が進まない背景と課題とは

“税”めぐる議論が本格化…「住宅ローン減税」「“年収の壁”引き上げ」など“高市カラー”にじむ減税政策で国民負担どうなる?一方で財源は【news23】

気象庁「冬らしい冬」発言には“油断禁物”のメッセージ? 年末年始の天気どうなる【Nスタ解説】

全国初「学長のおごり自販機」高知大学に設置 費用は学長の“自腹”で「あること」をすれば飲み物が無料に

残る唯一の系統《北海道犬》5匹の子犬誕生 年間繁殖数は約7000匹⇒100匹 飼育を続けて半世紀…血統を守ろうと奮闘する80歳男性

「手相が変わる」ってホント? 運勢をみるだけじゃない!手相が示す健康状態と生活のクセ「医学」と「占い」それぞれの解釈









