老朽化や利用者の減少を受け、宮城県武道館などがある県の第二総合運動場の整備方針を話し合う懇話会の初会合が開かれました。県は施設の改修や廃止などの方針を今年中にまとめる予定です。

県の懇話会は、スポーツ団体幹部と学識経験者5人で構成され、県庁で27日、1回目の会合が開かれました。この懇話会は県武道館や弓道場、クライミングウォールなどを備える太白区の県第二総合運動場の今後の在り方について意見を募るものです。

県によりますと、武道館や弓道場はコロナ禍前の稼働率が100%近かったのに対し、現在の競技規格に合っていないクライミングウォールは稼働率が10%前後に留まっているということです。

また、懇話会では、宮城野区にあるの県相撲場の整備方針についても意見を募っていくとしています。

大友惇之介記者:
「楽天モバイルパーク宮城の3塁側スタンドの正面にある相撲場、屋根を見ると塗装が剥がれさびている様子が分かります」

相撲場も老朽化に加え、周囲に着替えや待機できる場所がなく、利用は年1回から2回の大会時のみという状況です。

県第二総合運動場等整備方針に関する懇話会 佐々木郁子座長:
「コロナが明けてこれから運動関係の施設の利用は高まっていくと思うが、一方できょうの検討であったように老朽化や利用率の低さもある。より良い施設になるように提案ができれば」

県は、懇話会で現地視察なども行って、施設の改修や廃止なども含めた今後の整備方針を今年中にまとめる予定です。クライミングウォールと相撲場に関しては、2020年度の包括外部監査でも利用水準の向上策や廃止を含めた検討をするよう意見が出されています。