平和の尊さを学んでもらおうと、宮崎県都城市の中学校で、特攻隊員の実話をもとにした朗読劇が上演されました。

戦争の朗読劇の上演は、県が県内の小中学校で実施しているもので、27日は、都城泉ヶ丘高校附属中学校の全校生徒およそ120人が鑑賞しました。

朗読劇は、太平洋戦争末期、鹿児島県の知覧特攻基地から出撃した延岡市出身の隊員の実話をもとにしたもので、隊員が出撃前、家族へ宛てた実際の手紙が読み上げられました。

(朗読劇)
「隊長として、部下と共に、必殺必沈、大君の御楯と散る覚悟です。また必ず散りえぬものと信じております」

(生徒)
「特攻隊の話や戦争の話を知って、今の平和は犠牲があったりしたからこその貴重な平和だと思った」
「今、ウクライナとかで戦争が起こっているので、そういうのを減らしていけるような活動に少しでも関われたらいいなと思う」

戦後78年が経過する中、生徒たちは、戦争の悲惨さと平和の尊さを感じていました。