(2)遊んで良い水深はひざ下まで

斎藤理事は、ひざ下までなら少し流れが早くても身動きは取れると話します。

【水難学会 斎藤秀俊 理事】
「『ひざ下』を守ってもらえれば、これくらいの流れがあったってどうってことないんですよ。何か緊急のことがあってもすぐに右でも左でも(動ける)」


斎藤理事は、この2点を十分に守っていれば、事故のリスクは大幅に減少すると話します。


万が一溺れた場合には『背浮き』になり、手や足を開いた状態で助けを待ちます。また、溺れている子どもを見つけた親の対応は…


【水難学会 斎藤秀俊 理事】
「とにかく浮いて待て!と大きい声で叫ぶ。そうすると、子どもは見つけてくれたなと思いますよね。その状態で流れていったとしても、すぐに119番をする。消防に『今、子どもが川で流されてます』とすぐに連絡してほしいと思います」


一方で、ライフジャケットの着用にも注意が必要だということです。
ベルトは必ず閉めること。


もしベルトを閉めずに背浮きをすると、ライフジャケットだけが浮いてきて視界を遮ります。
また飛び込みをすると、ライフジャケットが外れてしまうのです。

このように危険が潜んでいますが、斎藤理事は川遊びの魅力も感じてほしいといいます。

【水難学会 斎藤秀俊 理事】「守るべきことをきちんと守ればとても楽しいです。『鱒どまり』もこれだけ浅いところもあり、深いところもある。透明度は最高に良いし、冷たい水です。こういうところで遊ぶにはどうしたらいいか。たった2点ですよね」