保険金の不正請求問題で大きな波紋を広げている中古車販売大手の『ビッグモーター』。新潟県内の一部の店舗でも、不正な修理が疑われています。
また、厳しいノルマの強要や幹部社員によるパワハラなども問題視されています。

新潟県内の店舗で働いていた元社員が、その実態を証言しました。

外部の弁護士による特別調査報告書によりますと、不正な修理が疑われているのは新潟市南区にあるビッグモーター新潟南店です。
2021年に新潟南店の工場で行われた板金と塗装の修理のうち、82件をサンプル調査した結果、42.7%にあたる35件で不正の疑いがあったとしています。

新潟南店では82件のサンプル調査のうち42.7%にあたる35件で不正の疑いが

新潟南店の元社員は、BSNの取材に「元会社の先輩から、見積もりの時に(車の)コンデンサーだったり、ガラスの不正請求、壊して請求しているところを見たって話は聞きました」と答えました。

新潟県内の店舗で去年まで勤務していたという女性は「もう最悪としか言いようがない」と話します。この女性は「不正な修理は見たことはなかった」と言いますが、勤務中に違和感を覚えていたことがありました。

【元社員の女性】
「月に1回『環境整備』という謎の儀式があって、本社の偉い人が、整備されているか、掃除されているかチェックをしにくるんですけど、床にちょっとでも傷とか汚れがあればダメみたいな感じになるので、全部掃除して、トイレチェック表が書いてなかったらダメみたいな…とにかく全てです」

本社から幹部が来る『環境整備』の前日には、夜遅くまで店舗や展示車などを掃除し、日付をまたぐこともあったそうですが「残業代は支払われなかった」と話します。

その『環境整備』の一環で、店長から指示されていたことがありました。