◆被害は「億の単位」に…
本来であれば、夏休みシーズンの7~8月は、ひと月で5000万円ほどの売上げが見込めます。さらに、自家発電設備の修理費用などを合わせると、被害額は億単位に上るといいます。
実は、泰泉閣はほかの旅館よりも少しだけ低い位置に建っているため、水害が起きるたびに大きな被害を受けています。今回もほかの旅館が数日後には営業を再開する中で、泰泉閣だけが2週間過ぎた今も休業を余儀なくされています。
◆お盆に少しでも多くの宿泊客を迎えられるよう

2012年の九州北部豪雨以降、「経験したことがない」と言われる大雨が、毎年のように襲いかかります。大規模な浸水被害は、この12年間で実に4度目となります。
泰泉閣 林里美・社長室長「4回も水害に遭うとは、気持ち的にダメージも大きいんですけれども、繰り返さないように私たちも行政に働きかけて改善策をしていただけるようにやっていきたいと考えています」
原鶴温泉では7月29日(土)に夏祭りが開催されます。
泰泉閣 林里美・社長室長「ほかの旅館さんもしっかり営業されていますので、楽しみに来ていただければなと思います」
4度の水害に見舞われた老舗旅館、お盆シーズンに少しでも多くの宿泊客を迎えられるよう奮闘は続きます。