展示会会場に並んでいた一見普通のクッキーやドッグフード。実は大麻の成分が入っていて、しかも合法的に売られているんです。日本では厳しく規制されている大麻ですが、アメリカ・ニューヨーク州では『娯楽用大麻』が合法化され、ビジネスチャンスにもなっています。

■ところ狭しと並ぶのは…

 

増尾聡記者
「ニューヨークで行われているエキスポに展示されているのは大麻に関するビジネスの商品なんです」

会場にところ狭しと並ぶのは大麻関連の製品。ニューヨーク州では去年、21歳以上を対象に「娯楽としての大麻」の使用が合法化され所持や自宅での栽培なども認められました。

今後は、許可を得た小売店での販売も始まる見通しで、展示会には「ビジネスチャンス」を逃すまいと多くの製造メーカーが出展しました。


増尾聡記者
「こちらは一見すると可愛らしいデザインのグリーティングカード。ただ、中を開くと大麻を入れるケースがついています」

誕生日などに贈るカードに合わせ「大麻もプレゼント」ということなのでしょうか…ほかにも大麻成分の入ったクッキーやドッグフードまで。

ニューヨーク州は大麻ビジネスにより年間約455億円の税収が見込まれると試算。最大で6万人の雇用増加につながる可能性もあるといいます。

出展者
「ニューヨークはとても大きな市場で成長していくでしょう」
「ニューヨークは人口密度も高いし、合法的な大麻市場の基準になってくると思います」

ニューヨーク州では4月から大麻使用に関してテレビ広告を放送。

テレビCM
「妊娠中の大麻使用は赤ちゃんに影響を与える可能性があります」

運転時の使用は違法であることや子どもの手が届かない場所で保管することなどを呼びかけていますが、市民からは、こんな声も。

ニューヨーク市民
「大麻は子どもには規制されるべきです。子どもの健康には特に気を付けなければいけません」