なぜウナギは減ったのか 原因は「食べすぎ」?!
(中央大学 海部健三教授)
「1つ目は、海洋環境の変化産卵場が海にありますので、その海の環境が変化しているのではないか。2つ目は、大きく育つ川や河口の周りの沿岸域の環境が劣化しているのではないか」

「そして3つ目が『捕りすぎ、食べ過ぎ』ではないか。放って置いたらそのまま減少するだろうと考えられます」
【解説】
海部教授があげた3つの理由は・・・。
(1)産卵場所から潮に乗って日本に来るはずのウナギが、何らかの理由で来られなくなっていること
(2)ウナギが育つ場所の環境の劣化(河口堰やダムで遡上できない・護岸され成長に適していない
(3)ウナギの繁殖スピードを超えて獲っていること
が考えられるといいます。

漁協もウナギの放流を行っていますが、生態がわかっていなかったり、環境のこともあったりと、難しい問題です。消費者にとっても価格の高騰は頭が痛いですね。
(コメンテーター 春川正明さん)
「私もウナギは大好きなのでいっぱい食べたいので、やはり「完全養殖」...卵から成魚まで育てて、まだ卵を産んでと、ぐるっ回るのを「完全養殖」というんですけど、これを40年ぐらい色んなところで研究していて、成功もしているんですが...。
やはり育てるのにコストがかかる、要は生態がよく分かっていないんですよね。ただ一部の企業などでは、もう数年で市場に出せるのではないかと言っているところもあるので、消費者としてはその完全養殖に期待したいですね」
(坂井亮太キャスター)
漁協もウナギの放流を行ってはいるのですが、生態がよく分かっていないなど難しいところです。なお本編に出てきた店では、土用の丑の日に「買い求めやすいサイズの販売」なども計画しているということです。