7月30日は「土用の丑の日」です。これからの時期「ウナギ」の需要がまさに「うなぎ上り」となる訳ですが、近年は全国的な不漁が続いています。今年はどうなっているのでしょうか、漁に同行しました。

天然ウナギ漁 150本の仕掛けを用意したが...

10年前からウナギ漁をしている、漁師の岸本吉正さんです。

ーとれますかね?

(漁師 岸本吉正さん)
「今年になって2回『ボウズ』(釣果ゼロ)があるからな。ドキドキも不安も」

(松村みなみ記者 リポート)
「午後8時30分、船が出発しました。これから事前に入れておいた『仕掛け』をあげにいきます」

全国的な不漁が続いている天然ウナギ。代表的な産地のひとつ、岡山市の児島湾も例外ではありません。この日仕掛けた「はえ縄漁の仕掛け」は150本。果たしてウナギはかかっているのでしょうか。しばらく上げていると…

(岸本さん)
「食ってますよ。エイか何かが…、ああチヌじゃな」

今度は大物の気配ですが…

(岸本さん)
「スズキ。こんな大きなウナギがおったらええけどな」

エサ代も馬鹿にならないウナギ漁。しかし、かかるのは他の魚ばかりです。

(岸本さん)
「漁に来んほうがよかった」

ウナギがいることを信じ、あげ続けます。すると…やっと姿を見せました。

(岸本さん)
「ウナギが来とったで」

「ホッとするわな。顔が見えたのがな、フフ」

結局、この日とれたのは2匹だけでした。

10年前は、1日に40匹とれた日もあったということですが、年々厳しくなっていると岸本さんは話します。

(岸本さん)
「ウナギ漁をせずに、違うことをした方がええ」