一方、野党はそれぞれの組織の連携、つまり自民党の候補に対し野党系の候補者を一本化する「野党共闘」の在り方が課題となっています。

去年の参院選では市民団体を間に挟む形でかろうじて連携を保っていて、今回もその市民団体が県内野党に共闘を呼びかけましたが・・

立憲民主党山梨県連 小沢雅仁代表:
しっかりと仲間の皆さんと議論してその方向性を決めたて参りたい。

立憲民主党は労働者団体の「連合」から同じく支持を受ける国民民主党との連携を模索する一方、今年5月に泉代表が「共産党などと選挙協力はしない」と発言。

その後党内からの反論も受け「候補者調整に臨みたい」と軌道修正を図りましたが共産党は「政策合意なく一方的に候補者を下ろす事には応じられない」と距離は広がったままです。

共産党山梨県委員会 花田仁委員長:
私たちの方からは門戸は開いています。(立憲が)選挙協力はしないと言っているわけですから、そこのところが大きな壁になっていると。

共産党県委員会では野党共闘の可能性は残しつつも1区、2区で独自候補の擁立作業を進めるとしています。

これに対して過去にも橋渡し役を担ってきた社民党の県連大会ではそれぞれの関係者が顔を揃え、立憲に対して野党共闘実現を呼びかける場面もありました。

記者:野党共闘の土壌は?
社民党山梨県連 山田厚代表:
厳しくなっていますね。お互いに改善・是正していかなければだめだと思います。今度の選挙は一党一派のプライドに関係ない国民生活を守る一点でまとまらなければいけない。

小異を捨てて大同をとるか、党としての存在感を示すのか、野党共闘の実現への足並みはそろっていません