死者、行方不明者が63人に上った御嶽山の噴火から今年9月で9年になるのを前に、犠牲者の家族などが慰霊登山を行いました。

慰霊登山は犠牲者の家族などでつくる「山びこの会」が行っているもので、きょう(23日)は7組15人が王滝側の登山道から頂を目指しました。

今年は噴火以降立ち入りが制限されている「八丁ダルミ」から山頂の「剣ヶ峰」へ続く登山道を歩くことが初めて許可され、家族は犠牲者が見つかった場所に花を手向け、祈りを捧げていました。

また、標高3067メートルの剣ヶ峰では噴火した時間帯に合わせ黙とうを捧げました。

八丁ダルミで妻を亡くした岐阜県の丹羽隆文さんは「(八丁ダルミに入ることが
できるようになるまで)長かったのかな。もう少し年をとる前に登りたかった」と話していました

王滝村では八丁ダルミから剣ヶ峰に向かう登山道について、避難用シェルターや注意喚起の看板を設置するなど安全対策を施し、7月29日に規制を緩和する方針です。