人体への有害性も指摘されている化学物質の「PFAS」。
有機フッ素化合物の総称で各地の井戸水などから検出されています。
実態把握が進まない中、住民の不安が広がっています。

PFAS 健康への影響懸念

7月、東京・国分寺市で地域のPFAS汚染を考える集会が開かれた。
PFASの実態が周知されていないことについて、参加者は…

参加者
「同じ国分寺に長く住んでる近所の人でも、息子の学校の友達でも、(PFASを)もう全く知らないんですよ」

PFASとは、4700種類以上の有機フッ素化合物の総称だ。
水や油をはじき、熱にも強いため、泡消火剤や、フライパンの表面加工に使われてきた。

だが、有害性があるとして、国はPFASの一種であるPFOSを2010年、PFOAを2021年、製造・輸入ともに禁止した。

国分寺市に住む河合利秀さん。地域でPFASの検出が相次いでいるため、水道の蛇口には、活性炭フィルターの浄水器を設置している。

国分寺市在住 河合利秀さん
「体の中に入る経路は、きちんと調べないと本当はいけないのですが、やっぱり水が一番多いと」

5人の孫も、立川市や国分寺市に住んでいて、河合さんは健康への影響を心配している。

国分寺市在住 河合利秀さん
「やっぱり、この世の中を次の世代に渡していくわけだから。今生きてる僕たちの責任だというふうに思います」

化学物質「PFAS」はどこからきたのか。