老朽化などにより「取り壊しの方針」で準備が進む岡山市民会館について、建築士らで作る日本建築学会中国支部が「見直し」を要望しました。

日本建築学会中国支部の会員が、岡山市の林副市長に要望書を手渡しました。

岡山市民会館は日本を代表する建築家・佐藤武夫氏が設計し、1963年に開館しました。老朽化が進み岡山市は、新たな市民会館となる「岡山芸術創造劇場」を整備。現在のものは取り壊す方針です。

建築学会の会員が「歴史的・文化的に価値がある」として保存活用を求めたのに対し、林副市長は「解体工事の予算は2月議会で、すでに承認されていて、覆すのは難しい」と答えました。

(岡山市 林 恭生 副市長)
「解体は「やむなし」というのが今の答えになっておりますので、ご理解頂くしかないのかなと。」

(日本建築学会中国支部 山田孝延さん)
「学術的に協力致しますので、再度方策を考えていただきたいと。現在の岡山市民会館を是が非でも伝えていきたい。」

日本建築学会中国支部は引き続き岡山市に対し、保存活用を求めていきたいとしています。