■MLB エンゼルス 8ー5 パイレーツ(日本時間22日、エンゼル・スタジアム)

エンゼルス・大谷翔平(29)が本拠地で行われたパイレーツ戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場。6回1/3(87球)を投げ、被安打6、奪三振9の5失点(自責5)。自己ワーストとなる4本の本塁打を浴びたが、打線の援護もあり、6月28日のホワイトソックス戦以来、3試合ぶりの8勝目(5敗)を挙げた。打撃では3四球の1打数無安打も、全打席で出塁しチームの逆転勝利に貢献。打率は.306から.305に。

エンゼルスは2点先制されるも、4本のホームランで反撃。両チーム計8本のアーチが飛び交う中、逆転で4連勝を飾った。前カードのヤンキース戦では14年ぶりの同一カード3連勝を挙げ、勢いが続くチームは50勝48敗の貯金2とした。

パイレーツ戦は初登板となった大谷は、M.サイス(28)との今季初のバッテリー。ここ2試合は右手中指の割れた爪の影響もあり、2戦連続で5失点と2連敗中。

この日の立ち上がりは、先頭打者をスライダーで空振り三振に仕留めると、3番・サンタナに四球を与えたが二塁を踏ませず。2回は先頭のデービスにヒットを許すと、2者連続の空振り三振もサイスのパスボールでランナーは二塁へ。だが続くロドリゲスも3者連続の空振り三振に抑え、無失点で切り抜けた。3回は見逃し三振を含む3者凡退と、安定した投球を続けた。

だが4回は1死無走者の場面で、4番のチェ・ジマンにカットボールをライトスタンドに運ばれ、先制ソロを浴びた。さらに続くデービスに2者連続アーチを打たれ0-2。

反撃したい打線は直後の4回、大谷が休む間もなく打席へ。先発のJ.オビエドに対し、フルカウントから2打席連続四球で出塁すると、続くM.モニアック(25)が初球を捉えてライトへのヒット。大谷が一塁からの長駆ホームインをみせ1-2。チャンスは続き、4番T.ウォード(29)が四球で無死一・二塁とすると、M.ムスタカス(34)が逆転の9号3ランを放ち、4-2と逆転。さらに2死からT.キャベジ(26)がセンターへのメジャー初本塁打を放って、5-2とリードを広げた。

だが5回の大谷は、先頭打者に死球を与えてしまうと、続くスウィンスキーに痛恨の20号2ランを浴び、5-4と1点差に。だがここから2者連続空振り三振など3人で抑え、勝利投手の権利を得た。

打線は5回、2人目・J.ヘルナンデスを相手に、先頭のZ.ネト(22)が8号ソロで6-4。続く大谷が空振り三振も、ワイルドピッチにより一塁に進むと、1死でT.ウォードの12号2ランで8-4と再び突き放した。

4点リードを受けた大谷は6回、先頭のデービスに2打席連続となる4号ソロを浴び8-5。自己ワーストとなる1試合4被弾で、大谷はマウンド上で首をかしげる場面も。後続は3人でしっかり抑えると、7回は先頭のゴンザレスを左飛に打ち取ったところでこの日は降板。スタジアムはファンの大歓声に包まれた。

逃げ切りたいエンゼルスは、大谷からバトンを受けたA.ループ(35)がヒット1本を許すも、無失点で切り抜け、8回はM.ムーア(34)が3者凡退。9回はC.エステベス(30)が締め、8-5で4連勝を飾った。